「祝いも呪いも瓜二つ」
「神様」盗まれ今どこに 研究者「強い呪いかかり危険」
パプアニューギニアの神様(の像)が盗まれて、
ゼミの教授が「呪いかかるからヤバいよ」と訴えている、
そんなニュースです。
オセアニア!木彫りの仮面、ってイメージ。
アフリカとか、東南アジアとか、西洋・東洋以外の土地でも魔術ってのはあるらしい。
そういえば、昔とった民俗学の授業でもあったあった。これは東南アジアかな。
あんまり覚えてないけど、呪いのアイテムを埋めといて、それが発見されなかったら、
イイ感じに相手に呪いが掛かる、ってやつ。
なかなか無理ゲー。
ともかく、盗んだ人はサッサと返した方が身のタメなのでしょう。
東南アジアや呪術について興味がある方は以下の記事もどうぞ。
ここから下は長い。
漢字の話と、呪いについて、ダラダラ書いてます。
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ここから先、何をいいたいかというと、
「下手に意味のあるコトより、意味のわからないコトの方が不安感を煽れるので効果がありそう」
という結論にいたるまで、すごーく、すごーくダラダラ書いてます。
暇人と物好きは読んでください。
呪い。
「呪」って字は「祝」って字と似てますよね。
どちらも「兄」ってつくし。
白川静は、「兄」というのは神を祭る人、と説明しています。
(司る人が長男だから、アニキの意味を持つってことらしい)
勿論、他の説もあります。
頭がでかい人とか、神への世話焼き…他のきょうだいの世話を焼く、とか。
んでもって、「呪」も「祝」もそういう神職者に関わる字、って言ってます。
何なら、「呪」も「祝」のどちらも、まじないの意味を持つって。
まあ、「呪い」って書くと、のろい・まじない、とどちらも読めるね。
どちらも近しいモノなのね。
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「祝い」と「呪い」どっちが検索数”上”だろうか?
ググってみた。
予想に反して祝いの勝利!
世の人々の興味は、祝いの方に向いているようだ。
でも、何となくですが、世の中の皆様は呪いの方にも興味ありそうではないか。
現代で呪い、と言ってもなかなか実感湧きませんけど、
呪いをテーマにしたものは色々ありますよね。
漫画、ゲーム、ラジオ、映画…
口喧嘩で、呪い云々とやかく言っても、誰も相手にしませんけど。
メディアという形になると、フィクションだと分かっていても、な~んか効果あるのは何故だろう。
リングとか呪怨とか、明らかにフィクションなのに、観た人たち、何なら観たことない人たちまでも、ひえ~とおったまげているのである。
ん、具体例が少ないって?オーメン、13日の金曜日、チャイルドプレイ、これでどうだ!!
…ネタ感が増したな。
まあ、この手の映画は視覚的な要素の方が強いのかもしれない。
何てったって、映画だし。
とりあえず、この手のモノで出てくるのは…
呪う側→呪いのアイテムを使って間接攻撃(インダイレクトアタック)
呪う側→霊・化物の類が直接攻撃(ダイレクトアタック)
「ダイレクトアタック」
ええ、これが言いたかっただけです。
でもこれって呪いというよりかは、「呪いという大義名分」のままに行動しているだけのような。
呪いで死んだ・殺された、とは言いにくい。
具体例を一つ。
つよ~い呪いのチカラを持つモンスターが蘇り、鉈でグサッと(被害者は)殺されました。
…これは果たして呪いか?
呪いで死ぬ、ってのは、なんかこう、もっと概念的な…サ。
死の背後に、見え隠れしているから、呪い感が出るというか。
例えば。
モンスターの呪いで、鉈が「偶然」棚から落ちて、グサッと刺さって(被害者は)死にました。
タナからナタ。略してタナナタ。う~ん言いにくい。
これは流行らないな。言い易さってのは大事だからな。
でも、このケースなら、呪いだ!って騒がれてもおかしくないかも知れない。
さて、ここで呪いの間接攻撃!インダイレクトアタックだ。
正直、ダイレクトの対義語、なんて英語で言うのか知らなかったから調べたよ。
呪いのアイテムを使う、ってのはすご~く呪いっぽい。
ぱっと思いつく呪いのアイテムを挙げてみよう。
呪いのビデオ、呪いのダイヤ、呪いの仮面、呪いの屋敷、呪いの人形、呪いの剣…。
時々ニュースなんかで聞くけど、なんだか古いモノばっかり。そりゃそうか?
そんでもってあまり身近ではないね。まあビデオは、最近は、ね。
もっと現代っぽいのはないのか。
呪いのスマホ、呪いの伊達メガネ、呪いのイヤホン、呪いのギター、呪いのネイル…。
…なんか、安っぽいな。
仮に、これ呪われてます、って言われても、ふ~ん安かったらいいや、で終わってしまいそうだ。
実際、最近は事故物件なんかが、安いからという理由で借りられている。
そんな後輩が、事実います。
「呪いの事故物件」。新ジャンルだな。
新しいモノってのは、なかなか呪いと結びつきにくいのかも知れない。
イメージがない。
古いモノだからこそ、呪いという思念と結びつけるのかも。
しかし今後、出てきてもおかしくないのである。
無念の最期を遂げた女子高生が持っていた呪いのスマホ…
突然送られてくる呪いのLINEメッセージ…
安定の既読スルー…
うん、ネタ要素しかないかな…。
何なら、このパターンであれば、呪いのメッセージを未読スルーすることも出来るワケである。
ここで思ったことは、文字というのは回避できてしまう、というコトである。
例えば近年の例でいえば、メールは受信拒否にしてしまえばいいし、
手紙なんかも受け取り辞退ができる。
視力の悪い人であれば、メガネを外してしまえばいい。見えない。
勿論、突然届いた呪いの手紙…これなんかは知らずに開封してしまったら、
なかなかショックだが、燃やしたり、シュレッダーに掛けたりすることで、
ちょっとはショックが和らぎそうな気がする。
気のせい?
とにかく、文字に呪いの効果が込められているのであれば、その呪力を失くしてしまえばよいのである。
文字は、意味を解読できてこそ意味がある。
ということは、字のヘタクソな人が呪いのお手紙を書いても、あまり意味はないのかな。皆さん、字の練習はしておきましょう。
だが!意味のないメッセージは不気味に感じる。
あるいは狂気を感じる。なぜだろう?
「かへやはへうかほをかほと」
↑これは、適当に打ち込みました。
しかし、グーグル先生によると、
約 2,380,000 件 (0.46 秒)
といった結果が出てきます。
しかも、よく見たら、「へや」とか「かほ」とか、ある程度意味を感じ取れる言葉があるじゃあないですか。
適当なのに。
こうやって、意味のわからないコトを理解しようとするから、全く新しい概念が生まれてしまうのかも。
勿論、良くも悪くも。
どう解釈するかは、読み手次第になってしまうのだ。
よし、字の汚い呪い手さん(「歌い手」みたいに言わないでね!)は、下手に頑張って呪いのメッセージを書くよりも、出来るだけ頑張って、意味のわからないメッセージを最低限丁寧に書きましょう。
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では、呪いの「音」ならばどうか?…
音と言っても様々なので、具体例を挙げると、
声、歌、呪文…といったところか。
呪いの声!いや、声色とか声質じゃなくて。
ハスキーボイス…デスボイス…ガテラル…
そりゃ、確かにブラックメタル、デスメタルバンドなんかのボーカルが出すような声で、
呪詛の限りを尽くすのはなかなか効果がありそうだけど。
今度は何て歌っているのかわからないことになる。
外人も、CARCASSが歌っている歌詞は聴き取れないって言ってましたよ。
音、ってのは問答無用で耳に届いてしまう。
耳栓していても、少しは聞こえてしまうでしょう。
(爆音で音楽聴いているのなら別かも)
見たくないのなら目を背けておけばよし。
だが、耳はそうもいかない。
突然聞こえてくるパターンは、どうしようもないと思うのだ。
例えば、ヤンキーが屯してそうなエリアをどうしても通らなきゃいけないとする。
そういうとこには、たいてい壁に落書きがあるのだが、
下を向いて歩く、とか、歩きスマホする、とかして何とか見ないで通過できると思うのね。
*正直、自分でこんな馬鹿馬鹿しい状況を書くのもなんだが、ヤンキーの書く罵詈雑言の数々を、絶対に見たくない!という状況がない、こともないのかも知れない。
まあ、ないだろうけど。
どちらかというと「意外とこの落書き芸術性あるな!」という感心が生まれるケースもあるのでは。
しかし、ヤンキーがどこかでワーワーギャーギャー叫びだしたり、意味のわからないことを口走ったりする、というのは避けようがないと思わないだろうか?
近くにいても、遠く離れていても。
先ほどスマホの例を出してしまったため、終始イヤホンを最大音量で、と言われたらオシマイだな。
よし、スマホ禁止で!
耳をどんなに頑張って塞いでも少しは聞こえてしまう。
目を覆うのは…文字は見えなくなるかも知れないが、車に轢かれる。
明らかに、音の方が厄介だと思わないだろうか?
…って言いたかったけど、車に轢かれる方が、呪いよりタチが悪いな!
(呪いで死ぬのと、轢かれて死ぬのはどっちがマシなのだろうか。)
…例が悪くて、イマイチ伝わっている感じがしないなァ。
もっと簡潔な例を書こう。
ex.1
変なオッサンがいる!何か持っているぞ!フリップ?
何か文字が書いてある!ちょっとよく見えないな!
気持ち悪いから見たくないな!来た道を戻ろう!
→見なくて済む。
ex.2
変なオッサンがいる!何か持っているぞ!フリップ?
何か文字が書いてある!ちょっとよく見えないな!
気持ち悪いから見たくないな!来た道を戻ろう!
うわ!オッサンが叫び出した!気持ち悪っ!
→見なくて済んだが、声は聞いてしまった。
もしオッサンが呪い手で有った場合、ex.2は呪いの効果があるのではないだろうか。
実際に、言っていることを理解する・しないに関わらず、気持ち悪い何かを聞いてしまったのだから。
あれ、でもここまで書いといてなんだけど、この理論で行くと、
気持ち悪い何かを見ただけでも呪いの効果がありそうだな!
……
ダメじゃん!
…となると、結論。
下手に意味のあるコトより、意味のわからないコトの方が不安感を煽れるので効果がありそう。
*2018年8月追記済