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ツネ語ログ

ツネザワシ(Tsunezawashi )です!漢字教育士をやってます。

ちゃんと〈挨拶〉しよう! ~漢字の意味を探る~

漢字 コトバ

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◆「挨拶って基本なんです。」 

職場で配布された資料に目を通していると…

『挨拶とは本来相手の心に云々』と書いてある。

アレ?確か相手を「うつ」ことじゃなかったっけ?と記憶してたので、調べる調べる。

(ホンマに!?とならないあたりが、not関西人の証拠である…) 

 

諸橋先生の『新漢語林』を引いてみると、
「挨」①うつ ②おす ③せまる 
「拶」①せまる ②ゆびかせ(指を責める刑具)をする ③せめる 
とある。 
じゃあ心云々は!? ソースは!? ってなったんですが、 
禅宗の僧の問答がどうたら…って記述も後から出てきる。 

これだけじゃ、どうも腑に落ちんので、白川先生の、『常用字解』も引いてみることに。 

どうやら「挨」に関しては「説文解字」ベースみたいで、背をうつ、おす、ってことみたいですね。  

説文解字については、こちらの記事をどうぞ!

 

さて「拶」に関しては、別の解説が載っているんですよね。 
人の首を切って~頭髪の残っている頭の骨を~手で拾う形~だと。 
ただ、古い字形がわからないので、元の意味はわからない、と。 
ふむ、なるほど、そりゃわからん。 


さらに「挨拶」について続く。どうやら唐代以降の用法であるらしい。
「韓愈」の『辛卯(シンボウ)の年、雪ふる』の詩に、後ろからせまる、という意味に用いているんだと。ふむ。 

 

指攻め、については記載はあるが、いつ頃だとか、何に載っていたか、とは詳しく書いておらず、よくわからないまま。 
しかも、大勢の人が他人を押しのけて前に出ようと押し合う…って意味に、いつの間にかフェードアウトしている。うーむ。 

グーグル先生でググってると、確かに禅宗では~禅問答では~ 
…って解説しているんですけど、なんともモヤモヤするばかり。 
あ、グーグル先生でググるって、馬から落馬するとか頭痛が痛い系の表現ですね!? 

 

…とまあ、結局「挨拶」って言葉がもともと『脳筋』な言葉ってことが、再認識できたね。 

挨拶をちゃんとしなかったために、怒られたり、迫られたり、叩かれたり…するってのは、意外と字義的にみると正しいのかも知れんなあ。 
まあ、挨拶ってコミュニケーションは、別に「おはようございまーす!」って、言うだけじゃないしね。 
かなり、ボディランゲージの部分が強いでしょ、現実。 


…ところで、うつ、おす、せまる…って聞いてると、すごく「モッシュ」を思い浮かべてしまうんですよね。脳内再生余裕っす。 
前々から、漢字ってなんか「ヘヴィメタル」だな~って思うんですが、 
そのあたりの話は、これからやろうかな。字解だけに、次回。 

 

~~~~~~

[参考・引用] 
『新漢語林』鎌田正・米山寅太郎:大修館書店 

『常用字解』白川静:平凡社 

 

*2012/12/2 リライトしました